2016年 08月 20日
現実から目をそらすな
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よく野生動物を見に現地を訪れる方がいる。
その地に己の2本足で立ち、大地を踏みしめ何を思うかは個々差があるだろう。
それは時にエベレストの頂上であり、南極点だったりもする。
それらは素晴らしい思い出として脳裏に刻まれ、時に講演会等で語られる事もあるだろう。
しかしその感動も、その時、その瞬間の出来事であって、無事生還したならば楽しい思い出の1つに過ぎないのである。
そう、思い出・・・過去の話なのだ。
逆に私が立っているこの場所は、不遇な動物達が持ち込まれている現在進行形の「今」である。
私はその「現在」の上に2本足で立っている。
そして毎日「現実」を見ている。
今日もワニガメ保護依頼の話が関東方面からあった。
保健所や、飼育者自身からの協力も得られない状況での保護話である。
不要となったワニガメは、飼育者からも見放され薬殺を待っている。
いや、待っているというより、飼育者や保健所は薬殺を希望している。
関東のその方面で移送の許可を得ている人間はいない。
行かねば殺される。
どんなに素晴らしい場所や、立派な地位にその2本足で君臨したところで、小さな「命」1つ助けることができないのなら意味は無い。
今は身体が1つしかない自分と、同じ意思を持つ人間がいない事に少々腹立しく感じている。
その地に己の2本足で立ち、大地を踏みしめ何を思うかは個々差があるだろう。
それは時にエベレストの頂上であり、南極点だったりもする。
それらは素晴らしい思い出として脳裏に刻まれ、時に講演会等で語られる事もあるだろう。
しかしその感動も、その時、その瞬間の出来事であって、無事生還したならば楽しい思い出の1つに過ぎないのである。
そう、思い出・・・過去の話なのだ。
逆に私が立っているこの場所は、不遇な動物達が持ち込まれている現在進行形の「今」である。
私はその「現在」の上に2本足で立っている。
そして毎日「現実」を見ている。
今日もワニガメ保護依頼の話が関東方面からあった。
保健所や、飼育者自身からの協力も得られない状況での保護話である。
不要となったワニガメは、飼育者からも見放され薬殺を待っている。
いや、待っているというより、飼育者や保健所は薬殺を希望している。
関東のその方面で移送の許可を得ている人間はいない。
行かねば殺される。
どんなに素晴らしい場所や、立派な地位にその2本足で君臨したところで、小さな「命」1つ助けることができないのなら意味は無い。
今は身体が1つしかない自分と、同じ意思を持つ人間がいない事に少々腹立しく感じている。
by wanigame1000
| 2016-08-20 00:54
| 所長の独り言