2016年 05月 26日
「手伝って欲しい」とは言ってない「邪魔をするな」と言っている
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スナッパー保護飼養施設-Ⅱに並べられた150程の全ての容器の大掃除を開始する。
当然一日では終わらない。
4~5日は掛かるだろう。
3日目の今日、ほんの数分雨が降る。
この容器をはじめて並べた2014年は、少々の雨で水質の状態が変る事は無かった。
しかし、現在は・・・
カミツキガメが元気にブラシに喰い付き作業の邪魔をしてくれているが、数分の雨でこの濁りは酷い。
原因は、2014年暮れからワニガメ生態研究所の上流側数百メートルに突然開始したソーラーパネル設置のための造成工事だ。
数千㎡とも言われる河川敷の雑木林が完全に伐採され、外部から土が持ち込まれ更地にされた。
排水工事や泥溜め用の工事は一切されていないので、汚泥は河川に垂れ流し状態だ。
行政もやっと重い腰を持ち上げたと思ったら、今期の人事異動でまたしても白紙。
さすがに近隣が騒ぎ出したので、どうにか昨日辺りから動いているようだ。
しかし、失われた雑木林と荒らされた河川敷は戻って来ない。
実はこの掘り起こされた土や、外部から持ち込まれた土が雨水によって河川に流れ出すと、生物にはかなり悪影響を与える。
ワニガメは少々の泥水なら現地でも棲息しているくらいなので薬品が入らない限り問題は無いが、問題なのはカミツキガメだ。
汚泥が流れ込むと、すぐに酔ったような状態になる。
こうなるとマイクロチップを埋め込んだ個体や、奇形、小さな個体は一日で状態を崩す。
そして最悪な場合、介護の甲斐なく実にあっさり死んでしまう。
また、こちらは田舎なので下水設備は無い。
個人宅は合併浄化だ。
そうなると、洗濯や台所等の石鹸水や洗い水は、ほとんど濾過されないまま川に排出される。
幸か不幸か近隣は住民数が少ないのと、高齢者が多いのでそれくらいの排出量では水量の方が勝っているので、サワガニやイシガメ、アカハライモリがいなくなる事は無かったが、残念ながら造成や開発、除草剤、河川工事の影響は凄まじい。
ここ数年は上流の河川工事も私が携わっていなかったので、コンクリートからの灰汁や、河川の流れについても業者任せだった。
昨年、業者からは「ワニガメ生態研究所で保護しているカメが死のうがどうなろうが関係無い」との意向を聞いている。
実に土建屋らしい考えだ。
先日も下流側に施設があるこちらに全く打ち合わせも無く入札が行われ、河川改修工事を始めると言う。
「これ以上上流から汚泥を流され、保護したカメ達を苦しめるのなら!!!」と、ヤバイ決意をしそうになった自分を抑え、担当官と話をするが「その件は本庁で・・・」と、タライ回しにされる。
ワニガメやカミツキガメを捨てるのも人間。
特定動物、特定外来生物として捕獲し、駆除するのも人間。
ワニガメやカミツキガメどころか、イシガメやサワガニさえ駆逐する人間。
ソーラーで儲け・・・
河川改修工事で儲け・・・
家庭排水で河川を汚す。
清流を飛び交う蛍よりお金なのだと実感する。
蛍ではメシは喰えないし、そもそも国民が駆除の対象として法律を施行させたカメを保護している賛同を得られない施設。
カメなどに全く興味の無い人間からすれば、反社会的思想を持つ施設となるだろう。
放逐された多数のワニガメやカミツキガメに安住の地は無いのか?
生きる権利は無いのか?
私個人が「好きだから、可愛そうだから」との思いだけで頑張って続けている保護飼養事業・・・
「ワニガメ生態研究所で保護しているカメが死のうがどうなろうが関係無い」と言われ、逆上した私が犯罪者になってしまっては誰がワニガメ達の世話をする?
全ては我慢・・・
全ては辛抱なのだ。
当然一日では終わらない。
4~5日は掛かるだろう。
3日目の今日、ほんの数分雨が降る。
この容器をはじめて並べた2014年は、少々の雨で水質の状態が変る事は無かった。
しかし、現在は・・・
カミツキガメが元気にブラシに喰い付き作業の邪魔をしてくれているが、数分の雨でこの濁りは酷い。
原因は、2014年暮れからワニガメ生態研究所の上流側数百メートルに突然開始したソーラーパネル設置のための造成工事だ。
数千㎡とも言われる河川敷の雑木林が完全に伐採され、外部から土が持ち込まれ更地にされた。
排水工事や泥溜め用の工事は一切されていないので、汚泥は河川に垂れ流し状態だ。
行政もやっと重い腰を持ち上げたと思ったら、今期の人事異動でまたしても白紙。
さすがに近隣が騒ぎ出したので、どうにか昨日辺りから動いているようだ。
しかし、失われた雑木林と荒らされた河川敷は戻って来ない。
実はこの掘り起こされた土や、外部から持ち込まれた土が雨水によって河川に流れ出すと、生物にはかなり悪影響を与える。
ワニガメは少々の泥水なら現地でも棲息しているくらいなので薬品が入らない限り問題は無いが、問題なのはカミツキガメだ。
汚泥が流れ込むと、すぐに酔ったような状態になる。
こうなるとマイクロチップを埋め込んだ個体や、奇形、小さな個体は一日で状態を崩す。
そして最悪な場合、介護の甲斐なく実にあっさり死んでしまう。
また、こちらは田舎なので下水設備は無い。
個人宅は合併浄化だ。
そうなると、洗濯や台所等の石鹸水や洗い水は、ほとんど濾過されないまま川に排出される。
幸か不幸か近隣は住民数が少ないのと、高齢者が多いのでそれくらいの排出量では水量の方が勝っているので、サワガニやイシガメ、アカハライモリがいなくなる事は無かったが、残念ながら造成や開発、除草剤、河川工事の影響は凄まじい。
ここ数年は上流の河川工事も私が携わっていなかったので、コンクリートからの灰汁や、河川の流れについても業者任せだった。
昨年、業者からは「ワニガメ生態研究所で保護しているカメが死のうがどうなろうが関係無い」との意向を聞いている。
実に土建屋らしい考えだ。
先日も下流側に施設があるこちらに全く打ち合わせも無く入札が行われ、河川改修工事を始めると言う。
「これ以上上流から汚泥を流され、保護したカメ達を苦しめるのなら!!!」と、ヤバイ決意をしそうになった自分を抑え、担当官と話をするが「その件は本庁で・・・」と、タライ回しにされる。
ワニガメやカミツキガメを捨てるのも人間。
特定動物、特定外来生物として捕獲し、駆除するのも人間。
ワニガメやカミツキガメどころか、イシガメやサワガニさえ駆逐する人間。
ソーラーで儲け・・・
河川改修工事で儲け・・・
家庭排水で河川を汚す。
清流を飛び交う蛍よりお金なのだと実感する。
蛍ではメシは喰えないし、そもそも国民が駆除の対象として法律を施行させたカメを保護している賛同を得られない施設。
カメなどに全く興味の無い人間からすれば、反社会的思想を持つ施設となるだろう。
放逐された多数のワニガメやカミツキガメに安住の地は無いのか?
生きる権利は無いのか?
私個人が「好きだから、可愛そうだから」との思いだけで頑張って続けている保護飼養事業・・・
「ワニガメ生態研究所で保護しているカメが死のうがどうなろうが関係無い」と言われ、逆上した私が犯罪者になってしまっては誰がワニガメ達の世話をする?
全ては我慢・・・
全ては辛抱なのだ。
by wanigame1000
| 2016-05-26 00:24
| 所長の独り言