2017年 01月 30日
猫が人に縋る時
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かなり衰弱した三毛猫を引き取ってきた。
この猫、数日前からワニガメ生態研究所から歩いて5分程の空き家の縁側にちょこんと座っていた三毛猫だ。
空き家を管理している人が窓を開けても、大きな音で作業をしていても縁側に座っている。
私はその家の前を車で通る時「よく馴れた猫だな」くらいの軽い気持ちで見ていた。
先日、その空き家を管理している方と偶然にも話をする機会があった。
聞くと、ホームセンターの駐車場で、人が見えたら近寄って来る猫いたので、そのまま空き家に連れ帰ったそうだ。
妻も少し気になったところがあったのだろう、私に「猫の状態を見てくる」と、空き家に向かった。
その数分後、その猫を連れ帰ってきたのだ。
ホームセンターの駐車場で近寄ってきたその猫に対し「仔猫ちゃん」と、撫でようとするが、全員その手を止めていたそうだ。
私もその三毛猫を見て全てを理解した。
仔猫では無い。
栄養失調でガリガリに痩せ、その上風邪をひき、目は腫れ鼻では呼吸ができないようで口を半開きにし、涎を垂らし、歯石も目立ち歯も半分ほど抜け落ちている。
その状態で懸命に毛繕いをしていたので、体臭も異様な臭いがしている。
そう、この三毛猫は人に馴れていたのではない、衰弱しきっていたのだ。
そして助けを求め、人間に縋ってきていたのだ。
しかし、そのような猫に普通の人間は暖かい手を差し伸べる事はしない。
しないからその人の今のその生活が維持できるのだ。
誰もが考える・・・
「厄介事は御免だ」
誰も触ろうとしないその猫を、偶然にも不憫に思ったその方が保護し、空き家に連れてきた。
そこまでは良かったのだが・・・
見るに見かねた近所のおばちゃん達が「早く動物病院に連れて行った方がいい」と、助言していたらしいが、当人は困惑し、そして諦め、この寒空の下「野良飼育」にしようと考えていたらしい。
それでは高価な猫を販売しているホームセンターの駐車場で衰弱死するのと同じである。
そしてこちらに「要ります?」と・・・
もう「はぁ?!!!!!!」的なレベルの話なのだ。
要るとか、要らないとか言う問題では無い。
今のこのコに1番必要なのは、暖かい環境と獣医師の診断、そして適切な治療だ。
そう判断した妻は、迷わず連れ帰ってきたのだ。
FIVに感染している可能性が高いので、まずは暖房の効いた部屋に隔離し、体を拭く。
日曜の朝一で診断を受けたが、現時点では血液採取も無理なほど衰弱している。
風邪とダニが酷いので、まずは抗生物質の注射とダニ取り。
少し落ち着いたようだが、まだまだ予断を許さない状況は続いている。
この三毛猫は女の子なので【るる】と名付けた。
これからはたくさんの愛情が受けられますように・・・
この猫、数日前からワニガメ生態研究所から歩いて5分程の空き家の縁側にちょこんと座っていた三毛猫だ。
空き家を管理している人が窓を開けても、大きな音で作業をしていても縁側に座っている。
私はその家の前を車で通る時「よく馴れた猫だな」くらいの軽い気持ちで見ていた。
先日、その空き家を管理している方と偶然にも話をする機会があった。
聞くと、ホームセンターの駐車場で、人が見えたら近寄って来る猫いたので、そのまま空き家に連れ帰ったそうだ。
妻も少し気になったところがあったのだろう、私に「猫の状態を見てくる」と、空き家に向かった。
その数分後、その猫を連れ帰ってきたのだ。
ホームセンターの駐車場で近寄ってきたその猫に対し「仔猫ちゃん」と、撫でようとするが、全員その手を止めていたそうだ。
私もその三毛猫を見て全てを理解した。
仔猫では無い。
栄養失調でガリガリに痩せ、その上風邪をひき、目は腫れ鼻では呼吸ができないようで口を半開きにし、涎を垂らし、歯石も目立ち歯も半分ほど抜け落ちている。
その状態で懸命に毛繕いをしていたので、体臭も異様な臭いがしている。
そう、この三毛猫は人に馴れていたのではない、衰弱しきっていたのだ。
そして助けを求め、人間に縋ってきていたのだ。
しかし、そのような猫に普通の人間は暖かい手を差し伸べる事はしない。
しないからその人の今のその生活が維持できるのだ。
誰もが考える・・・
「厄介事は御免だ」
誰も触ろうとしないその猫を、偶然にも不憫に思ったその方が保護し、空き家に連れてきた。
そこまでは良かったのだが・・・
見るに見かねた近所のおばちゃん達が「早く動物病院に連れて行った方がいい」と、助言していたらしいが、当人は困惑し、そして諦め、この寒空の下「野良飼育」にしようと考えていたらしい。
それでは高価な猫を販売しているホームセンターの駐車場で衰弱死するのと同じである。
そしてこちらに「要ります?」と・・・
もう「はぁ?!!!!!!」的なレベルの話なのだ。
要るとか、要らないとか言う問題では無い。
今のこのコに1番必要なのは、暖かい環境と獣医師の診断、そして適切な治療だ。
そう判断した妻は、迷わず連れ帰ってきたのだ。
FIVに感染している可能性が高いので、まずは暖房の効いた部屋に隔離し、体を拭く。
日曜の朝一で診断を受けたが、現時点では血液採取も無理なほど衰弱している。
風邪とダニが酷いので、まずは抗生物質の注射とダニ取り。
少し落ち着いたようだが、まだまだ予断を許さない状況は続いている。
この三毛猫は女の子なので【るる】と名付けた。
これからはたくさんの愛情が受けられますように・・・
by wanigame1000
| 2017-01-30 01:59
| アルカディア