2016年 08月 05日
キメラの逆襲
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「1年に1度は訪れたいデス」と言う事で上海鰐亀保育研究所の任くんが来所。
天井に頭が着きそうな2m近いバスケットボール選手だった友人と一緒に(笑)
とは言いうものの、任くんがワニガメについて日本から学ぶ事はもう無い。
中国人である彼は、その資本力と行動力で世界中を飛び回り、米国でもルイジアナからアーカンソーまで新規のワニガメファームを訪問し、親密に付き合うまでになっている。
会話の中には、日本の高額なワニガメの営業や、タチの悪い日本の販売業者の名前が通訳を通して登場する。
特に評判の悪いある日本の有名店の話は同じように噂されていて、中国の爬虫類業界でも「世界の〇〇〇」と大笑いされ、要注意業者とされているようだ。
飼育に関しても既に日本飼育者のレベルを凌駕し、メキシカンやアルビノカミツキガメの繁殖、そしてワニガメの繁殖は米国輸出業者に大打撃を与えるほどの数量となっている。
そして現在では、ワニガメとカミツキガメのハイブリッドの繁殖が大勢の飼育者の間では当たり前となり、既にF2の域で、全く珍しく無くなって来たとの事。
で・今回、そのキメラスナッパーが大騒動を巻き起こした。
以前持ち込まれたキメラが死亡したのをこのブログを読んで知っている彼が、再びカミツキワニガメを持参。
しかも2体。
彼等は輸出入のライセンスも取得しているのと、知人友人の多くが繁殖させているので軽い気持ちで持ってきたようだが、この国ではそう簡単にはいかない。
相手は特定外来生物と特定動物の交雑種だ。
✕な個体と✕な個体のハイブリッドで、安易な飼育に〇のサインが出るわけが無い。
前回と同様、まずは環境省へ連絡し、続いて保健所。
環境省中国四国地方環境事務所は東京の本省と連絡を取り合い、保健所はある目的でこちらに来る機会もあり、すぐさま立ち入り検証となった。
無許可での輸入及び飼育は、違法行為となるこのカミツキワニガメ。
こちらとしては、環境省と保健所の双方の登録が必要な厳重管理生物扱いの方が厳しく取り締まれるので、その方が良いと思っている。
しかし問題なのは、腹甲側はフロリダカミツキガメなのだが、通常このサイズで上から見ただけではワニガメと勘違いするほど判別が難しい。
行政側からは「水際でこのハイブリッドを止めるには、ワニガメも特定外来生物に指定するべきでは・・・」との話も出ている。
このキメラスナッパー、環境省に問い合わせ、その全てを一任している。
「聞けばダメと言うに決まっているので役所には聞かない」と言うようなバカな話をよく耳にするが、それは脇の甘い奴等がする愚行である。
とりあえず何かあれば、いや、ある前に環境省か保健所に問い合わせる。
「合法」はそこから始まるのだ。
天井に頭が着きそうな2m近いバスケットボール選手だった友人と一緒に(笑)
とは言いうものの、任くんがワニガメについて日本から学ぶ事はもう無い。
中国人である彼は、その資本力と行動力で世界中を飛び回り、米国でもルイジアナからアーカンソーまで新規のワニガメファームを訪問し、親密に付き合うまでになっている。
会話の中には、日本の高額なワニガメの営業や、タチの悪い日本の販売業者の名前が通訳を通して登場する。
特に評判の悪いある日本の有名店の話は同じように噂されていて、中国の爬虫類業界でも「世界の〇〇〇」と大笑いされ、要注意業者とされているようだ。
飼育に関しても既に日本飼育者のレベルを凌駕し、メキシカンやアルビノカミツキガメの繁殖、そしてワニガメの繁殖は米国輸出業者に大打撃を与えるほどの数量となっている。
そして現在では、ワニガメとカミツキガメのハイブリッドの繁殖が大勢の飼育者の間では当たり前となり、既にF2の域で、全く珍しく無くなって来たとの事。
で・今回、そのキメラスナッパーが大騒動を巻き起こした。
以前持ち込まれたキメラが死亡したのをこのブログを読んで知っている彼が、再びカミツキワニガメを持参。
しかも2体。
彼等は輸出入のライセンスも取得しているのと、知人友人の多くが繁殖させているので軽い気持ちで持ってきたようだが、この国ではそう簡単にはいかない。
相手は特定外来生物と特定動物の交雑種だ。
✕な個体と✕な個体のハイブリッドで、安易な飼育に〇のサインが出るわけが無い。
前回と同様、まずは環境省へ連絡し、続いて保健所。
環境省中国四国地方環境事務所は東京の本省と連絡を取り合い、保健所はある目的でこちらに来る機会もあり、すぐさま立ち入り検証となった。
無許可での輸入及び飼育は、違法行為となるこのカミツキワニガメ。
こちらとしては、環境省と保健所の双方の登録が必要な厳重管理生物扱いの方が厳しく取り締まれるので、その方が良いと思っている。
しかし問題なのは、腹甲側はフロリダカミツキガメなのだが、通常このサイズで上から見ただけではワニガメと勘違いするほど判別が難しい。
行政側からは「水際でこのハイブリッドを止めるには、ワニガメも特定外来生物に指定するべきでは・・・」との話も出ている。
このキメラスナッパー、環境省に問い合わせ、その全てを一任している。
「聞けばダメと言うに決まっているので役所には聞かない」と言うようなバカな話をよく耳にするが、それは脇の甘い奴等がする愚行である。
とりあえず何かあれば、いや、ある前に環境省か保健所に問い合わせる。
「合法」はそこから始まるのだ。
by wanigame1000
| 2016-08-05 00:21
| 所長の独り言